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ドラマ『義母と娘のブルース』

偶然チャンネルを合わせたらはまってしまい、初回から観続けている『義母と娘のブルース』。
大手企業のエリートキャリアウーマンが一転、血のつながりのない娘を育てていく笑いあり涙ありの物語です。
前半は、彼女が義母になったいきさつや依頼主である「夫」の死が描かれ、後半は義母と高校生になった娘の新たな展開が描かていきます。

マンガ原作なので設定がやや強引ではありますが(だっていくら優秀だからと言ってライバル会社の女性部長に自分が死んだ後の娘の世話を頼むというのは現実的とは言えません)出演者の力演、涙と笑いにメリハリをつけた丁寧な脚本と演出によってぐいぐい引き込まれています。

 

とにもかくにも綾瀬はるかの振り切った演技が見ものです。

 

義理の娘に90度お辞儀して名刺を差し出したり、お腹にマジックで顔を描いて義理の娘を笑わせようとしたり、大仰な土下座の仕方を部下に伝授したりなどはキャラクター描写の一つですが、一歩間違えるといかにも「美人女優が恥ずかしいけどいちおうや頑張りました」みたいな中途半端な「ママゴト演技」になってしまいがちです。

そこを綾瀬はるかは思い切り振り切って演じてみせてくれます。
「ちょっと世間からずれてしまっているキャリアウーマンの滑稽さ」に嘘っぽさがないいので本気で笑ってしまいます。


ほんとに可笑しい、そして何より可愛らしい!

 

後半は、前半から伏線が張られていた、佐藤健扮するダメ男のパン屋を綾瀬はるかが再建していきます。
佐藤健も演技巧者らしく、綾瀬はるかにぴったりテンションを合わせて張り合っています。

ところでこの二人、映画『リアル~完全なる首長竜の日』で共演」しているのですよね。映画観たのにすっかり忘れていました、ごめんなさい。


共演後に熱愛・・・とか私は全く興味がありません。
このドラマ『義母と娘のブルース』がいいドラマだったなあ!!!と満足させてくれるものになることを期待しています。

 

あ、いつも何を言っているのかいまいち聞き取れない竹野内豊が、予想以上にいい味の演技をしていたことを最後に付け加えておきます。