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夏のもつ焼き名店探訪

このお盆休みに、2軒の有名もつ焼き屋に行くことができました。祐天寺の「もつやきばん」と堀切菖蒲園の「もつやきのんき」。2軒ともお店めがけて行ったのではなく、街歩き最中の「行ってみよっか」という気まぐれで。2軒とも普段なら常連さんたちでいっぱいで、ふらっと行っても入れないか長時間待たされるのが必須と聞いていたお店。わりあいとすんなり入れたのは幸運でした。

「もつやきばん」はもつ焼き以外のメニューも豊富。お腹も空いていたのでマカロニサラダや煮込み、名物レバカツなどいろいろ注文するもどれも美味。最初は瓶ビール(大瓶)、つづいてこの店が発祥の地と言われる「レモンサワー」を飲まぬ手はないと、もつが焼きあがる頃に注文。大ぶりのかしらやタンを噛み噛みして味わいながらレモンサワーをゴクリ。「プハーッ!」となりました。

このお店は雰囲気もとても良くて、混んできたのでさすがに私たち2人連れが座っていた4人席も相席をお願いされましたが、もうあらかた食べ終わっていたころだったので「どうぞ、どうぞ」という感じでした。その前にも店員さんが新規のお客さんを案内しようと私たちのテーブルを見るも、別のテーブルに相席させたりしていたのですが、思うに私たちのテーブルにまだ料理のお皿がそれなりにあったので、タイミングを見計らってくれていたのでしょう。吉祥寺のどこかの有名もつ焼き店のような、奥行のないテーブルに見知らぬ人と向かい合っての相席を強要するような横柄さはここにはありません。

 

数日置いて行った堀切菖蒲園の「のんき」は、メニューの数は多くはないものの、さくっと串を食べて2、3杯飲んだら「おあいそ」という、長居は無粋な感じのお店です。それだけにもつ焼き一つ一つのクオリティが素晴らしく、まだまだもつ焼きひよっこの私にとって、お店の焼き方によっては苦手な「シロ」も思わず「美味しい」とつぶやいてしまうくらいでした。

この店ではシロは3時間煮てから焼くそうです。ゆえにしつこい脂っぽさがなく、やわらかくツルンとしていて美味なのですね。一人出てはまた一人常連さんが入ってくるのでお客さんの切れ間のないお店です。ここではビールの後に名物「ボール」を飲みました。ボールとは焼酎ハイボールのこと。これがまたもつに合います。

 

数年前は食わず嫌いでもつ焼きはタンくらいしか食べられなかった私ですが、こうしていっぱしに名店探訪を語ってます。もつ焼きは懐は深いですね。

あ、「のんき」の煮込みは冬場のみのメニューです。ご注意ください。